2023年 年頭に

 ミャンマーウクライナ。戦火の止むことのない新年です。本当に人間の愚かさを感じずにはおれません。しかしながら足許に目を転ずると最も鎮痛なのはコロナの危機的感染拡大に他なりません。かの、近代稀に見る大陸戦のウクライナ戦争でのウクライナ側の日々の犠牲者は推定(軍民合わせ)300~400人程度とのこと。我国の近頃の1日のコロナ死者は500人超も。この「事実」は、極めて重大です。テレビ番組のコメンテーターの「コロナはもう軽く扱っていい時代に入った。」などという無責任な「メッセージ」を鵜呑みにしてはいけません。種々の後遺症も。又、このウィルスは回復後も体内に生存して10年~20年位たっても様々な厄介な病気となって人を苦しめるのではという研究者の指摘も。ワクチンも救世主とはなりえず、何回でもかかってしまう…。決定打と言えるような治療薬も未だ我々の手には届かない…。コロナは決して風邪でもインフルエンザでもない未知の恐ろしい感染症であることを今一度、我々はしっかりと認識しなければならないと思います。でも一方でこの病気はとても単純です。1ヶ月間でいい。「1人30万円配るからむやみに外出するな。」と国中で決めて実行し、その後は外国から入国する者は「全て」2週間隔離・検査すれば、この国からほぼ一切この病気はなくなったはずです。その後は、散発的局地的な発生を徹底的に封じ込めれば完全に元通りのコロナなど全くない社会にできたはずなのです。でもこの国も国民もそれができなかった。やらなかった。何故か。

 出口の全く見えない感染…。いつまでこのまま…。そうなるともうコロナなんて『ない』少なくとも「未知の恐ろしい感染症としてのコロナ」なんてもう『ない』と思ってしまいたい。そうして「済ませて」しまいたい…。そんな弱さが人々を包んでいるよう。…今まで強制されなくても「一定のガマンをして来たのにこの国は、何も報いてくれなかった…。」そんな思いも又、あるのでしょうか?「もうやってられません」?そんな心理が「五類化」へも大した反対をしない態度になって現れているのかも知れません。国民一人ひとりの命や身体を守るための金を少しでも使いたくないという政府の目論見にまんまと乗せられているわけです。でも現実は冷酷なものです。「もうないんだ。」「大したことないはずだ。」五類にすれば「普通の病気になるんだ。」そんなことを人が思ったり、言ったりすればウィルスが弱まったり、消えたりしてくれる訳ではありません。むしろ逆。感染力、免疫潜脱力はどんどん増しているばかり。もし、私たちがこのまま感染を抑止する行動をとらずに(勿論、国は何もしない。)感染が高止まりした状態のままこの病気が社会に「定着」(エンデミック)したら、常に救急を始め各種の医療が逼迫して、恐ろしくて「うかうか盲腸にもなれない」ようなそんな状況のなかで生きていくしかないのです。現状での「五類化」には絶対反対です。これは、正しく地獄への一里塚です。単純な話、コロナになった人が堂々とその日からスーパーに来たり、バスに乗ったりする訳です。医療現場の従事者にとってはかえって負担が増すだけ。一般の患者にとっては恐怖が増すだけ。五類になれば当然、医療費の自己負担も発生します。まして「屋内でもマスクを外せ。」などとは言語道断です。要するに、五類に移行すれば今よりも大幅に危険が増すわけですから、私たちは医療用マスク(N95など)を外出時には常用する予定です。(現在は本物のKF94を使用しています。)この病気に対し、ノーガードになればどうなるかイギリスの惨状を見ればわかることです。明治の開国以来、この国は常に「白人社会」をお手本にしてきました。でもそろそろ目が醒めたら?と。中国のコロナ政策は、近い将来必ず再反転するのでは、とその動向には特に注目しています。

 とにかく全く国民を守ろうという意向が国にない限り、私たち一人ひとりがしっかり「現実」を見据え(メッセージではなく)自らを守らねばなりません。そしてすこしでも感染抑制して行かねばなりません。人の意思によって。もしそれが出来ないのならこの病気が終息する時とは、極めて恐ろしい結末。即ち、極度の強毒化で感染が不可能となる(つまり、他人に移すヒマもなく死ぬ。)ことしかありえないのです。それでは、悲劇すぎます。愚かすぎます。今から100年前、アメリカ陸軍の基地で発生し全世界に拡大したかのスペイン風邪。我国でも全国民の100人余りに1人がこの「風邪」によって亡くなりました。今日、もしコロナで100万人程度死ねばこの国は、「GDPに影響が出るのは困るから」という理由でようやく重い腰を上げるのでしょう。その時を待っているわけにはいきません。

 今までもそしてこれからも私たちは、映画「I Am Legend」のウィル・スミスの心境で11日をスキを見せず緊張して生きていきます。それしかないのです。なので、midori-yaも命をかけてきた生業=本業も大きく転換せざるをえないと考えています。今後は、花のアトリエは無期限休業し(レストランも同様)、感染対策を万全にした上で屋外での花苗等の小売業を中心に営業して参ります。従来の如く、各フリーマーケットへの出店を継続するのに加え、本店ガーデニング売り場での植木苗・花苗の販売、更には各地への行商形式での小売りを展開する予定です。少しでも皆さんの近くへと思います。詳細は、目下企画中です。又、手軽に実現できる1㎡のガーデニング「1×ガーデニング」施工に今年より取り組んでいきます。こんな時代に花や植物の持つ生命感、みずみずしさ、愛らしさそして力強さを身近に感じて希望を失わず、明るい未来を実現して行きたいものです。新しいmidori-yaの挑戦にご期待ください。今年も是非とも、よろしくお願い申し上げます。

 開業以来の本業(生業)を奪われるのは、なんともやるせないことです。こんな状況下でもopenされる教室はもちろんあるとは思いますが、私共midori-yaとしては、「やるべきでないことはやらない。」を貫きます。私たち自身の為にもそして皆さんの為にも。

 “with コロナ”…それは、無能・無責任・無気力が煮詰まったメッセージなのです。

 最後に再び訴えます。現状でのコロナの「五類化」には断固反対します。
 「屋内でマスクをはずせ」などとは狂気の沙汰です。
「五類化」は仁坂元和歌山県知事の唱えるように
病原性が十分に解明され極度の強毒化の可能性は極めて低いことが医学的に立証され、②十分に有効な治療薬が一般国民に普及することの二点が充足された時にのみ検討されるべきであると考えます。現状では、未だ検討にも価しない状況であることは明らかです。